NO.9 Takamine TDP412 ANG

室蘭市在住のRさんから サドルのTUSQへの交換と弦高調整を承りました。

 

その後Rさんからあたたかいメッセージを頂きました 

原文のまま掲載させて頂きます。

ありがとうございます!
本日は、急にお邪魔して申し訳ありませんでした。
合唱練習終わってから、先ほど早速試奏しました。今度はピックを使って(^_-)-☆

このギター、中古で購入してから、一番いい生音が生音で出ています。
ピックアップを介して良くボディに伝わっているのだと思います。
・サスティーンが最高です。
・チューニングをし直して、ガッツリ弾いて、あるいは弦を各位置で引っ張ってまた弾
いてを繰り返して
 げんのばたつきを少なくするとさらに良くなりました。
・今まで、エレアコだから、こんなもんだと、あえてガッツリ弾きこんでいないので、
このリペア7を機
 に引き込んでみたいと思います。

大事に使います。ありがとうございます。

これからもお世話になると思います。
何卒、よろしくお願いします。

では。。また。

 

Rさん あたたかいメッセージ有難うございました。正直ワタシもここまで音が良くなるとは思っていませんでした。またひとつ勉強させて頂きました、こちらこそありがとうございます。

ブランクサドルから元のサドルを参考に切り出します

ケガキ線よりは少し大きめに

切り方がヘタクソなんで、ガタガタしてますがだいじょうぶです。

サンドペーパーで削り 厚さと横幅を揃えます

ノギスで計りながら・・・・

何度もサドル溝に合わせては、また削る・・・

底面もピッタリなるように平らにします とにかくサドルはどれだけブリッジと密着してるかが重要で音質、音量に大きくかかわります。

ピタリと収まりました。目安はこのまま逆さまにしても落ちない程度です。

あんまりキツイと経年変化でブリッジが割れる恐れがあります。

Rゲージで測定してます 12Rですね・・・

これを参考にして上面のRをサンドペーパーで削ります

Rが決まった所で、イントネーターとチュナーを取り付けました オフセットサドルの作製です

 

イントネーターで測定の結果 さほどオクターブピッチのズレはありませんから

割りと緩やかなカーブに仕上げます

上面の仕上げです。#400番から始めて#800 #1200 最後はコンパウンドで仕上げます

ブリッジピンホールの加工です 専用のノコギリで弦溝をサドル側に近づけます

切ったあとの溝をルーターで仕上げます

こんなカンジです。

弦高のチェックです 6弦12フレットで 約1.8mm位です

ナット溝の調整です・・・今回は交換はしていません

専用のナットファイルで慎重に削り溝を深くします

2フレットを押さえ 1弦とフレットの隙間がギリギリになるまで溝を深くします

少しづつ何度も確認します

サドルとナットの調整は終わりました・・・・さて フレットを磨きましょう!

時間が経ちサビまでは行かなくとも くすんだフレットを磨いてあげると指板上の指の滑りが格段に違いますよ! マスキングします。

まずは、#400番で全てのフレットを磨きます

次は、ホントは#800番で良いのですが 在庫が無かったため これは#1000番です

そしてスチールウールで

仕上げはコンパウンドです。

ピカピカのフレットになりました!

最終の仕上げは指板とブリッジにレモンオイルを塗ります

レモンオイルは汚れ落としと保湿の効果があります。

特に指板はメンテナンスをしてないとかなり汚れているものです

たまにで良いですから 弦交換の際にはやってあげてくださいね!

完成です!

NO.8 Epiphone AJ-220S VS

室蘭市在住の Hさんから 弦高調整を含む 弦周りのTUSQ化を承りました

Hさんご依頼ありがとうございました。

 

♫・・・・・・・・・・・・・・・

 

ギターを受け取ったHさんからあたたかいメッセージを頂きました。原文のまま掲載させて頂きます。

 


スゴいです!!
弾きやすさ、神がかっています!!(°□°;)
音質、ジャリーン!!好みです!(b^ー°)
音量、ドウン!!デカいです!!(゜∀゜;ノ)ノ
すべて自分の理想にベストマッチ!!

最強の相棒ギター誕生です!!

本当にありがとうございました!!V(^-^)

またよろしくお願い致しますm(_ _)m

 

♫・・・・・・・・・・

 

Hさんありがとうございます!今回のリペアはTUSQ化の効果が

顕著に現れた良い例のひとつだと思います。

新しい弦をチューニングしてる最中に「あ・・・違う・・」と思いました。

Hさんまた宜しくお願い致します。

 

6弦12フレットで 4mm

1弦12フレットで 3mm 少々 高いですね

 

ナットの取り外し 当て木をしてコンと叩けばほとんどの

ナットは外れます

クリーニング前のナット溝 古い接着剤が残っています

接着剤を削り落とします くれぐれも「木」は削らないように

クリーニング後のナット溝

白い方が 元の牛骨ナット 黒がTUSQ 

元のナットを参考に新たなナットを作製します

DREMELの Moto-Sawでひと周りくらい大きく切り出しました

粗めのサンドペーパーで厚みの調整です

高さと弦高を書き写します

逆光を利用すると密着度がわかりやすいです

徐々にサンドペーパーの番数を上げながら 形を整えます

ナットファイルで溝を掘ります

調整前のナットです

2フレットを押さえて 1フレットギリギリまで下げます

この要領で6本 全てを調整します

高さ調整後 #1000番のサンドペーパーで弦溝を滑らかにします

ナット完成です

リペア前に装着されていたサドルです 材質は「牛骨」なのですが 高音の鳴りがもっと欲しいとのことで TUSQ化します

未加工のサドルは この様に「バリ」がありますので少し削って

取り除きます サドルもブリッジとの密着度が音に大きく影響します

底面にかたよりがないように 少し削っては確認を繰り返します

バリが取れてフラットになりました

厚さを調整します

ピッタリ収まりました

白くマーキングした部分を目安に上面を削ります

高さ調整後 オフセットサドルの作製です

サウンドホールにチューナーを取り付けて

針金片を前後に動かしてピーク位置をマーキングします

サドルにピーク位置を書き写しました

削り出しを終えたサドル こちらもサンドペーパーの番数を徐々に上げながら

磨き上げます

#1000番のサンドペーパーで仕上げた後

このコンパウンドで磨くとピカピカになります

ホントは車用なんですけどね

調整後の弦高です 約2.4mm

ブリッジピンもお客様の要望で ドット無しのTUSQに替えました

ナット サドル ブリッジピン・・・

オールBLACK&TUSQの完成です

NO.7 MOSRITE AVENGER

伊達市在住のKさんから 部分的なフレットのすり合わせの依頼を承りました。

トータル的な点検を終えました。

 

一番の問題箇所は 1弦の17フレットの音詰まりです

完全に詰まっていますので、1弦の18~22フレットまで

すり合わせを行います

 

マスキングして狙いの位置にマーキングします

サンディングの範囲が狭いので、このような

サンディングブロックにサンドペーパーを

貼り付けました

狙った箇所だけファイリングします

削っては弦を張り 音のチェックを

繰り返します

アンプを通してのサウンドチェックもOKです

音詰まりはなくなりました

チョーキングしても大丈夫です

各部のクリーニングをします

 

レモンオイルをたっぷりと染み込ませます

フレットの根元には長年の汚れが蓄積していますから

爪楊枝で掻き取ります。

フレットを磨きます

消しゴムの様なサンドペーパーです

まずは#400で粗削り

そして#1000で磨き

最後はコンパウンドで仕上げます

くすんでいたフレットが

キレイになりました

 

サドルは結構ホコリが溜まっていたので

エアブローで吹き飛ばして磨きました

少々サビが来てたので

磨きました

 

クリーニングはギターの音とは直接は関係ないかもしれませんが

キレイになったギターはやはり気持ちが良いものです

 

これで終了です・・・

Kさんご依頼ありがとうございました。

リペアファイル No.6 Takamine PTU121C

札幌市在住のKさんから ナット交換と弦高調整の依頼を承りました。

Kさん、この度はありがとうございます。

 

≪ギターを受け取ったKさんから暖かいメッセージが届きました≫

加藤様 感激です。昨日の夜にギターを受け取りました、さすがですね。

何と言ってもハイフレットの弦高が低くなって弾きやすいのと、理由はわかりませんが

音質が良くなったと思います。

ありがとうございます。

 

♬ Kさん暖かいメッセージありがとうございます!音質が良くなったのはナットを

TUSQに変えたからだと思います。ほんの少しのリペアでも変わるものだと実感していただき

ワタシも嬉しいです。今後とも宜しくお願い致します。

 

ご自身でナットを削ったらしいのですが 削りすぎて紙製のシムを挟んで高さを合わせていたようです。Kさんが用意されていたナットを見ると、中が空洞になっていました これでは十分に音が伝わらないと判断し、タイトボンドで空洞を埋めました。

硬化後サンディングします。

ボンドが乾いたのでナット溝にハマるサイズまで厚さを調整します

問題発生!溝にはピタリとハマったのですが、高さが足りない

Kさんが買ったナットは高さが不足でした・・・ 本来ならばパーツ交換したいのですが

Kさんのライブの予定が入っており注文していたら間に合わないので、苦肉の策ですが 透明なプラバンでナット高を調整します。

 

トラストロッドでネックの調整も終えました。

ピンホールの加工です ミニルーターで溝を掘り弦の出口をサドル側に近づけます

これによりサドルにかかるテンションが上がり 響きが良くなります。

 

プラバンを挟んでみたのですが どうもしっくりこないので他のギターからナットを移植しました

弦高は専用のナットファイルで調整します

 

サドルの調整も終わり、フィンガーボードとブリッジにレモンオイルを塗って終了です。

 

写真を撮り忘れましたが・・・・

弦高は6弦12フレットで 1.9mm 1弦12フレットで 1.8mm

以前よりは弾きやすくなったとおもいます。

 

リペアファイル No.5 RIDER by HEADWEY RJ

登別市のYさんから弦高調整の依頼です、なんでも知人から「使わないからあげる」と、もらったそうで、Yさん「なんとかなる?」・・・・・・ 「まぁ・・・弦が錆びてるから とりあえず張り替えて様子見てみるから」と・・・

 

状態は、さほど悪くはないです、調整でなんとかなりそうです

 

ネックには若干の順反りがあり、サドルとナットが未調整のままですから

6弦の12フレットで、3.5mmと高めです、Yさんの希望は2mmくらいまで下げてほしいと・・

 

まずは、トラスロッドで順反りを直そうとカバーを開けたら・・・・

あらま!ひどいサビ(・o・) 6角レンチが入りません

とりあえず556をたっぷりかけて、しばらく放置

当て木をして コンと叩くとナットは、外れます

古い接着剤が残っているので

特殊なノミを使い削り取ります

くれぐれも木の部分は削らないように

クリーニング後のナット溝です

トラスロッドは回ると言うより

緩んでた、と言う感じです。

最初点検した時、3.5mmあった弦高が 2mmまで下がりました。

新しいナットはTUSQです

ある程度 形が成形された物が市販されています

もちろんこのままではフィットしませんから

ギターに合わせて削ります

高さの調整、バイスで固定してはみ出た底辺部分を削ります

底面の仕上げはサンドペーパーで

 

横幅のはみ出る部分を削っています

既存のナットから 元の幅を書き写します

軽くほりこみます

まだ、弦高調整前です

ブリッジピンホールの加工が不十分なため

ピンが飛び出ています

面取りも同時に出来るリーマで穴を広げます

 

キレイに収まりました

ピンホール加工も終わりました

ピッタリと収まる大きさに削り出しできました

オフセットサドル制作します

サドルにマスキングテープを貼り

鉄片を鋏みチューナーを取り付けます

 

ピッチがずれている場合

鉄片を移動させ、ピーク位置を

合わせます

 

ピーク位置をマーキングします

 

フリーハンドですが

これを目安に

サドルを削ります

サドルを削っています

オフセットサドルの完成です

リペアファイル No.4  YAMAKI G-30

 

登別市のYさんから、弦周りのTUSQ化と ピックアップの取り付けの ご依頼を承りました。

Yさん、いつもありがとうございます。

 

 

 

 

 


作業開始前の チェックです、ネックの反りもなく 弦高も2.5mmと良い状態です

実は以前に、弦高が高くて弾きにくいからと Yさんから弦高調整を頼まれて、調整しました。

「凄く 弾きやすくなった!」とのYさんの声に 調子に乗ってワタシが「TUSQにしたら、もっと音が良くなるヨォ~~~」と、けしかけたら「ぜひ!やってくれ」と・・・・・

 

え・・・・実はこのサドル・・・接着してあるんです・・・・

中古で購入されたということなので、前のオーナーさんが接着剤で固定してしまったらいいんです。

写真3枚目の 横長の白い部品が「サドル」です・・・普通は接着しません・・

なぜならば、サドルは消耗品であり 弦高に大きく左右する部分ですから 調整や交換の場合には、接着されていては 大変手間が掛かります

 

その代わりというのも、変ですが ナットと違う点は 溝にぴったりフィットしている限りは ギターを逆さまにしても 抜け落ちることはありませんから

 

きちっとハマっていれば、それで良いのですが・・・・

 

「TUSQにすれば?」と、けしかけたのはワタシですから「やりましょう」と、なりました。

 

接着されてしまったサドルを、削りとるしか交換する方法はありませんから

今回は、切削作業が多くなりますので、簡易的ではありますが、ダンボール製の「プロテクター」を作りました。

さらに、サドルの周りには、マスキングテープを二重に貼りました。

ブリッジやトップに傷を付けないための 方法です・・・

 

平型の彫刻刀で、ブリッジと同じ高さまで サドルを削ります・・・・

慎重に、慎重に・・・ 

 

じみぃ~~~な 作業です・・・・

 

 

ブリッジと同じ高さまで削れたので、ミニルーターで削り取っていきます

徐々に深くなってるのが分かりますか?

底面ギリギリまでルーターで削り 彫刻刀で、大きな残骸をはがしました

 

サドルの切削作業は 新しい道具が届かないと進まないので 先にピックアップの取り付けをします。

既存のエンドピンを抜きます 接着剤は使用してないので あて布をしてペンチで簡単に抜けます

バリが出ぬようマスキングテープを貼り 手動のドリルで穴を貫通させます

 

ピックアップは Morris CP-3です 出力兼エンドピンになっています

出力ジャックと圧電素子は 2分割に分かれます

まずは、出力ジャックを取り付けます

エンドピンは上手く収まりました。

これが「圧電素子」の表側・・・・

サウンドホールから 手を入れて両面テープで固定します

 

手探りですが、だいたい5弦のピンホールの当たりがベストの位置です

その後、RCAジャックになっている オスメスを繋ぎます。

 

おおよそ所定の位置に 貼り付けました。のちにサウンドチェックしてみて 貼り付け場所を変えることもあります。

 

ナットの取り外しです。当て木を当て 金づちで「コン」と軽く叩くだけで 簡単に外れます。

割りとキレイな ナット溝です、それでもわずかに 古い接着剤が残ってますんで、彫刻刀で削り取ります。

ナットの形成をします。今回は、探してみると かなりオリジナルに近いサイズのがあったので、最初からある程度は、加工された「ナット」を、ピッタリサイズに加工します。

新旧を計りますと 約 1.6mm高さを削ります。

ナットの厚みは 0.1mm削ります。ノギスの計測値は あくまで目安ですから 削っては、装着を繰り返します。

ピッタリ密着してないと音が良くなりません。

サンドペーパーで 厚みと高さを削ります。

ナットが密着してるかどうかは、逆光を利用して確かめます。

良い感じに 収まりました。

新しい道具が届きました・・・ L字型に曲がった特殊な彫刻刀です。

これと ミニルーターと平刀を併用しながら 残りのサドルを、削り取ります

キレイなサドル溝になりました。

サドルもナットも、ある程度 加工されたモノが販売されているのですが 今回は、いちから作成し直します。

サドルの長さに合わせて、余分な部分をカットして あとは、ひたすら溝に合うように 削るだけです。

ピッタリ収まりました。接着剤を使わなくとも、逆さまにしても 抜け落ちません。

 

オクターブピッチの調整です。マスキングテープにサドル溝を書き写します、各弦ごとに丸い金属片をはさみます。

サウンドホールにチューナーを取り付けピークの位置を探します。

サドルを削りだしました。読み取ったピーク位置をサドルにマーキングします、+印の所が山のピークになるように削り出します。

完成したサドルです。ブリッジピン穴加工も終えました。

今回は、これにて終了です。

リペアファイル NO.3  YAMAHA FG-151B

 

札幌在住のSさんから 弦高調整の依頼を承りました。

作業開始前のチェックです・・・

6弦12フレットで 4mm強 1弦12フレットで3mm強 ネックも順反りしてます

トラスロッドの調整で、出来る限り平面に戻します

 

ロッドカバーを外して、失くさぬようトレーに移します。

この当時のYAMAHAは、専用のボックスレンチが必要です、我ながらよくこんなモノをもってたなぁ・・・・意外な所で役に立ちました。

 

 

 

このサドルは底面を削った形跡があります、リサイクルショップで購入されたということなので、前オーナーさんが削ったのかもしれません。サドルの溝に左右に隙間が出来てしまってます。

 

サドルは「R」が付いているので、底面だけを削るとこうなります・・・

本来はサドル交換になるのですが、出来る限りお金は掛けたくないという要望なので、現状のままで、上面を削ります。

 

可能な限り 弦高を下げて欲しいということなので・・・・ ギリギリまで削ります。

 

サドルを削って低くすると、弦のテンションが下がりますから ピンホールからサドルに向かって、溝を付けます

この、ギターの場合ローズウッドの様な材質ではないので、削ると どうしてもナチュラルな木肌が出てきてしまいます・・・

見た目に よろしくないので黒く着色しました。

 

ナットも、ギリギリまで下げます。

6弦12フレットで 3mm弱 1弦12フレットで 3mm弱まで下がりました。

 

以上で終了です。

 

 

 

リペアファイル NO.2 Morris 701

登別市在住のFさんから 弦高調整と ピックアップの取り付けを承りました

Fさん ご依頼ありがとうございました 

 

 

ギターを受け取ったFさんから嬉しいメッセージをいただきました Fさんありがとうございました 

メッセージ: 登別在住Fです。 このたびは、おりがとうございました。 さきほど、Y君から頂きました。 ちょっとしか触っていませんが、格段に弾きやすくなったと思います。そして、音色も変わったような気がします。 35年ぶりに昨年はじめたので、まだまだ、ど素人で、コードを押さえるのもやっとで、バンドをやっているといえるものではなく、ただお付き合いしている状態ですが、ますます弾きやすくなったことから、楽しくなってきました。 これからも、ご指導をよろしくお願いします。 そして、また加藤さんのギターを聞かせてください。 また、お会いしましょう。

まずは・・各部のチェックです

6弦 12フレットで 2.1mm

1弦 12フレットで 2.0mm

 

結構、ネックが反ってますんで、トラスロッドで調整です

ペグが緩んでます、軽く締め付けて、あとは ピックアップ取り付けの下準備です

エンドピンを抜いて マスキングテープを貼り

まずは、9mmのビットで・・・ その後 11.1mmのビットで・・・貫通させます 

ピックアップは Morris CP-3です 表から見ると、このあたりの位置に・・・

トップ(表面板)の裏に 両面テープで貼り付けます

弦高調整です

一枚目・・・ そんなに弦高が高くないので、トータル的に0.5mm~0.7mmくらい下げます

二枚目・・・ サドル自体は 8mm、 0.5mm下げます

三枚目・・・ 粗めの サンドペーパーで底面を削ります

 

このギターの弾きにくい所は、ナットの調整がなされてないことです

 

ナットファイルの登場デス!!

 

ユーザーさん曰く・・・「F」が押さえづらい・・・ でしょうねぇ・・・・

これは、ナットの調整で、改善されます

 

テンションを掛けるため ミニルーターで弦の導出溝をサドル側に引き寄せます

 

弦高は、約1.9mmくらいまで下がりました・・・

ちょっと下げ過ぎたかな・・・(^_^;)

 

でも ビビリはありません 以前より格段に弾きやすいです。

 

以上で終了です

リペアファイル No.1  Morris M-603

登別市在住のKさんから 弦高調整とピックアップの取り付けを

承りました

Kさん ご依頼たいへんありがとうございました

「魂」を込めて(笑) 作業させて頂きました。

まずは・・ピックアップの取り付けから 一旦ブリッジから弦を外します

少しペグが緩いようなので、締めます

チューニングの安定度にも影響がありますから

ほとんどのピックアップは、エンドピン兼出力ジャックになってますから

既存のエンドピンを抜きます、もう使わないかもしれませんが 傷がつかぬように布を当てて・・

実は、エンドピンって差し込んであるだけなんで(接着剤は使わないのが一般的)ペンチで簡単に抜けます

 

外したパーツは失くさぬようトレーに移します

今取り付けるのは「Morris cp-3」パッシブタイプ(電源を必要としない)

コストパパフォーマンスを考えれば 十分な性能だと判断します

 

バリが、出ぬようにマスキングテープを貼り ドリルで径に合った穴を開けます

表から見るとだいたいこのへんに 両面テープで貼り付けます 

 

もっと音にこだわるなら、あとでプリアンプやPAで音作りはなんとかなります

アンプで出力を確認・・・ちゃんと出ますね 大丈夫です。

弦高調整です

 

測ってみると 6弦側 12フレットで 2.9mm

                   1弦側 12フレットで 2.1~2mmくらいです ユーザーさんのご希望で

6弦側で 2mm~2.2mm

1弦側で 1.9~2mmくらいで 調節します

 

少し順反りしてるので ロッド調節します

 

サドルに目安のマーキングを付けます

+マークを目安に 削りこんでいきます 

削りカスがたくさん出ますから、マメに ハンディクリーナーで吸い取ります

 

削り過ぎると、パーツ交換になっちゃうんで・・・

目印のちょっと手前くらいで 「装着」 「チューニング」「弦高確認」を繰り返し

ベストの高さまで 慎重に進めます

 

 

6弦側 2mmまで下がりました サドルを下げると 弦のテンションが下がりますから、

ミニルーターで 弦の導出口を ブリッジ側に引き寄せます

 

これによって、適度のテンションがサドルに掛かり

いい音を 奏でてくれます。

 

以上で今回のリペアは終了です

 

 

 

 

再調整

 

Kさんのギター   もう少しナット側を低くしてほしいとのことで 再調整、微調整です

ホントに 0.00mmの世界です 何度も弦を緩めては ナットを削り・・・チューニングしてはの繰り返しです  おそらくKさんも満足してくださるでしょう